前回からの続きです。
開発環境の構築(Microchip Studio編)
Arduino Mega2560版のTOPPERS/ASPを使って開発を行っていく上では、以下の方針を採ります。
1.コーディングとビルドは「Eclipse」を使う。
2.デバッガを使う場合のみ「Microchip Studio」を使う。
…面倒くさいですね。
何で2つのIDEを使い分けなきゃならんのか?
それは、以下の理由からです。
1.「Microchip Studio」はMicrosoftの「Visual Studio」をベースにしているため動作が重くて使いにくい。
2.TOPPERS/ASPはビルドに独自のMakefileを使うため「Microchip Studio」のGUIによるソースコード管理の利点が少ない。
もちろん、これは個人的な好みです。
パソコンのスペックの問題はさておき、「Microchip Studio」だけで全てを賄う方法もあるに違いありません。
(私は上手くいかなかったのですが。)
しかしながら、ここでは上記の方針に則り説明していきます。
では、まずは以下のページで「Microchip Studio」のダウンロードをしましょう。
https://www.microchip.com/en-us/tools-resources/develop/microchip-studio
「Offline Installer」と「Web Installer」という2つの種類のインストーラーがあるかもしれません。
ここでは「Offline Installer」を例とします。
ダウンロードが完了すると「as-installer-x.x.xxxx-full.exe」のようなファイルが落とせます。
これをダブルクリックしてみましょう。
以下のようにインストーラーが起動します。
ここでは「I agree to the license terms and conditions.」のチェックボックスをクリックして、「Next」ボタンをクリックして先に進みましょう。
次は、開発ターゲットのアーキテクチャを選択します。
今回のArduino Mega2560は「AVR」というアーキテクチャですので、ディスク容量に余裕がない方は最悪「AVR」だけチェックすれば良いでしょう。
「Next」ボタンをクリックして先に進みましょう。
サンプルプログラムをインストールするかどうかを選択します。
こちらもディスク容量に余裕がない方はチェックしなくて良いです。
「Next」ボタンをクリックして先に進みましょう。
以下、特に何もせずに「Next」ボタンをクリックして先に進みましょう。
ようやくインストールが開始されました。
…と思って安心したのも束の間、「MPLAB XC8」というソフトウェアのセットアップが始まります。
この「XC8」というのは「PIC」というMicrochip社の看板マイコンのためのコンパイラなのですが、前の画面で特に選択してませんよね?
なんででしょう?
まあ、害にはならないと思いますのでインストールしてあげましょう。
「Next」ボタンをクリックして先に進みましょう。
お約束のライセンス画面です。
「I accept the agreement」のラジオボタンを選択して、「Next」ボタンをクリックして先に進みましょう。
以下、特に何もせずにひたすら「Next」ボタンをクリックして先に進みましょう。
ようやく「XC8」のインストールが開始されました。
「XC8」のインストールが終了すると、以下のように「Your Host ID is:」という記述の後にパスワードらしきものが表示されています。
「XC8」を使用する際にはアクティベーションが必要であり、その登録のために必要なIDなのだそうです。
今回のAVRだけではなく、将来的にPICも使いたいよ~という方は、メモしておいた方が良いでしょう。
メモしたら「Next」ボタンをクリックして先に進みましょう。
「XC8」のインストールはこれで終了のようです。
「Finish」ボタンをクリックして先に進みましょう。
「Microchip Studio」のインストーラー画面に戻ってしばらくすると、お待ちかね(?)の「Visual Studio」のインストールが始まります。
このフェーズは今までのように色々聞いてこないので楽ちんです。
…なまら時間が掛かりますが。
「Visual Studio」のインストールが終了すると、自動的に消えて再び「Microchip Studio」のインストーラー画面に戻ります。
この後のインストールの過程で、以下の画面が表示されることがあります(3回位)。
これは、各種デバッガのデバイスドライバのインストールの許可を求めています。
その中には、今回使用する「Atmel-ICE」のデバイスドライバもあるはずです。
「インストール」ボタンをクリックしましょう。
かなりの時間が掛かりますが、以下の画面が表示されると全てのインストール作業は終了となります。
「Close」ボタンをクリックします。
「Microchip Studio」が起動するはずです。
以下のような画面が見られれば「Microchip Studio」のインストールは成功です。
お疲れ様でした!
次回以降も開発環境の構築を行います!
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