前回からの続きです。
開発環境の構築(コンパイラ編)
何はともあれ、まずはMSP430用のコンパイラのインストールを行いましょう。
以下のページでダウンロードします。
https://www.ti.com/tool/ja-jp/MSP430-GCC-OPENSOURCE
右上の「ダウンロード」というボタンをクリックすると…
以下の場所まで移動しますので、「MSP430-GCC-OPENSOURCE」の方の「ダウンロードオプション」ボタンをクリックしましょう。
もう一方の「MSP432-GCC-OPENSOURCE」の方だと、ARMのコンパイラのダウンロードになっちゃうので注意。
以下の表示が出たら、目的のアーキテクチャ用のコンパイラを選択します。
このブログでは「Mitto Systems GCC Windows installer incl. support files」をダウンロードしたものとして説明します。
ダウンロードが完了すると「msp430-gcc-full-windows-installer-x.x.x.x.exe」というファイルが生成されますので、これをダブルクリック!
程なくして、以下の表示が出ます。
実行できない!?…と焦らずに「詳細情報」というリンクをクリックします。
そうすれば、ちゃんと「実行」ボタンがあらわれますので、これをクリック。
以降、インストーラーが起動し、しばらくは「Next」ボタンを連打です。
インストールが始まりましたね?
インストールが完了したら「Finish」ボタンをクリック。
これでコンパイラがインストールされました!
今回使うMSP430用のツールチェーンの環境変数の設定を行います。
ツールチェーンは、先程のインストール作業により既に以下のディレクトリにセットアップされているはずです。
C:\ti\msp430-gcc\bin
環境変数の設定方法は、このページ(TOPPERS/ASPのビルドからデバッグまで~GNUツールチェーンの導入)の「環境変数の設定」の項目を御覧ください。
ただし、パスは…
C:\Program Files (x86)\GNU Tools ARM Embedded\7 2017-q4-major\bin
…となっているところを…
C:\ti\msp430-gcc\bin
に置き換えてください。
こんな感じ…。
また、このページの「パスの確認」の項目で打ち込むコマンドも、以下のように変わります。
> msp430-elf-gcc --version
続きまして「Cygwin」のインストールを行います。
このページ(TOPPERS/ASPのビルドからデバッグまで~Cygwinの導入)を参考にしてください。
「Cygwin」がインストールできたら、ここまでの作業が上手くいっているかどうか確認しておきましょう。
次のページ(TOPPERS/ASPのビルドからデバッグまで~サンプルプロジェクトのビルド)を参照してください。
ただし、今回使用するソースコードはこのページの冒頭の「NUCLEO-F401RE STM32 Nucleo-64」開発ボード用のTOPPERS/ASPカーネル簡易パッケージではなく、「MSP430」用のものを使います。
ソースコードのダウンロードはこちらからどうぞ。
また、「Github」を使いたい方は以下のコマンドでソースコードのクローンを行います。
$ git clone https://github.com/RyutaroMorita/asp_msp430_gcc.git
ダウンロードとGithub、いずれの場合も「asp_msp430_gcc」というディレクトリの名前を「asp_1.9.2」などと改名すると、上記のページと同じ状況になります。
また、今回は「OBJ」ディレクトリを作成する必要はありません。
これは既に用意されていますので、そのまま「OBJ」ディレクトリに移動し「make~」コマンドを実行してください。
コマンドライン環境で正しくビルドができることを確認したら、次回はTI社のIDEである「Code Composer Studio」のインストールを行っていきます。
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