2023年11月7日火曜日

「pcDuino3」でYocto Project その2

前回からの続きです。


「VMware Workstation Player」のインストール

さて「Yocto Project」で「pcDuino3」のための最新のディストリビューションを作るのはいいとして、まずはLinuxが動作する環境が必要です。

「Yocto Project」は、Linux上で動くフレームワークだからです。

LinuxはLinuxで作らなければなりません。

もし、余ったパソコンをお持ちなら、そこにLinuxをインストールしましょう。

この場合、今回の記事に書かれている内容は飛ばしてしまって構いません。

とはいえ「Yocto Project」を動作させるためには、相当なスペックのパソコンが必要です。

なにせ「Yocto Project」で一つのLinuxディストリビューションを作成する過程で、物凄く多くのソフトウェアのダウンロード、ビルド、コピーを繰り返し行いますので、すべて終わるまでには膨大な時間がかかります。

(場合によっては、丸一日とか…。)

したがって、パソコンが速いほど作業効率は上がります。

しかし、そんなにスペックの高いパソコンって、そうそう余ってませんよね。

懐も寂しいですし…。

そこで、今、Windowsでお使いのパソコン上でLinux環境を再現するために「VMware Workstation Player」を使いましょう。

「VMware Workstation Player」スプラッシュスクリーン


この「VMware Workstation Player」は、Windowsの中に仮想のパソコンを作ってくれるアプリケーションです。

そうして作られた仮想のパソコンの中にLinuxをインストールして「Yocto Project」を動かそう…という目論見です。

まずは、ダウンロードから。

以下のWebページにアクセスしてください。

そして、以下の通り「VWware Workstation Player」というリンクをクリックします。


https://www.vmware.com/jp/products/workstation-player/workstation-player-evaluation.html

「VMware Workstation Player」のダウンロードページ - 1


ちなみに「VMware Workstation Player」は、非商用利用であれば無償です。

商用利用であれば有償であり、その場合は「VMware Workstation Pro」という製品名になります。

今回は、無償の「VMware Workstation Player」を使用する場合を説明しています。

新しく開いたページで「無償ダウンロード」というボタンをクリックします。

「VMware Workstation Player」のダウンロードページ - 2


次に、新しく開いたページで「GO TO DOWNLOADS」という表示をクリックします。

「VMware Workstation Player」のダウンロードページ - 3


更に、新しく開いたページで「VMware Workstation 17.x.x Player for Windows 64-bit Operating Systems」の欄の右側、「DOWNLOAD NOW」というボタンをクリックします。

やっとこさ、ダウンロードが開始されるはずです。

「VMware Workstation Player」のダウンロードページ - 4


VMware-player-full-17.x.x-xxxxxxxx.exe」みたいな名前のファイルのダウンロードが終了したら、これをダブルクリックします。

インストーラーが起動します…が!、以下のような表示が現れることがあるかもしれません。

なにやら分からぬが…ここは従っておいたほうが無難でしょう。

この表示が出た場合は「はい」ボタンをクリックして、パソコンを再起動しましょう。

これだからWindowsは…。

「VMware Workstation Player」のインストーラー - 1


パソコンの再起動後は、再度「VMware-player-full-17.x.x-xxxxxxxx.exe」をダブルクリックして、インストールを再開しましょう。

インストーラーが立ち上がります。

「VMware Workstation Player」のインストーラー - 2


以下の表示に切り替わったら準備完了。

ここは「次へ」ボタンをクリックです。

「VMware Workstation Player」のインストーラー - 3


はいはい同意同意…って、適当に受け流してはダメですね。

しっかり確認して「使用許諾契約書に同意します」のチェックボックスを有効にしてから「次へ」ボタンをクリック。

「VMware Workstation Player」のインストーラー - 4


以下のような表示が出た場合は、迷わず「Windows Hypervisor Platform(WHP)の自動インストール」のチェックを有効にしましょう。

説明文中にある「Hyper-V」というのは、今インストールしようとしている「VMware Workstation Player」と同じく、Windowsの中に仮想のパソコンを作ってくれる機能で、ある時期からWindowsに標準で実装されるようになりました。

ですが、そのままだと「VMware Workstation Player」とケンカになります。

ですので「Hyper-V」と「VMware Workstation Player」との仲介をするWHPというソフトウェア(ていうかAPI)を自動的にインストールしますか?…というのがこの説明文の大雑把な内容です。

チェックボックスを有効にしてから「次へ」ボタンをクリックします。

「VMware Workstation Player」のインストーラー - 5


これ以降は、しばらく「次へ」ボタンを連打~!

「VMware Workstation Player」のインストーラー - 6


個人的には、タダで使わせてもらっているのだから、せめて協力くらいは~と思います。

個人の判断で良いと思います。

「VMware Workstation Player」のインストーラー - 7


「VMware Workstation Player」のインストーラー - 8


「VMware Workstation Player」のインストーラー - 9


ようやくインストールが始まります。

「VMware Workstation Player」のインストーラー - 10


結構時間はかかりますが、以下の表示が出ればインストールは終了です。

完了」ボタンをクリックしてインストーラーを閉じましょう。

「VMware Workstation Player」のインストーラー - 11


さて、インストールされた「VMware Workstation Player」を試しに起動させてみましょう。

デスクトップに追加されたアイコンをダブルクリックすると、まずは以下のようなダイアログが…。

無償で使います、サーセン…ってなわけで「続行」ボタンをクリック。

「VMware Workstation Player」の起動 - 1


完了」ボタンをクリックしましょう。

お世話になります!

「VMware Workstation Player」の起動 - 2


以下のような表示が出たら「VMware Workstation Player」のインストールと起動は成功です。

お疲れ様でした~。

「VMware Workstation Player」の起動 - 3


さて、今日はここまで。

次回は、この「VMware Workstation Player」で仮想のパソコンを作り、そこにLinuxをインストールするまでやっていきましょうか。


<続く>

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