仕事で自社の製品に組み込まれているオープンソース・ソフトウェアのライセンスについての調査を命じられました。
私も今までの経歴からオープンソースのソフトウェアを利用して製品開発を行ってきましたので、その手の書籍も熟読しており、人より少しだけライセンスについての知識は持ち合わせているつもりだったのですが…。
これが大苦戦中!
例えば、組み込みLinuxを使用した製品があったとして、その中にはカーネルを始めブートローダーやルートファイルシステムに含まれるものなど、下手をすると数百のオープンソース・ソフトウェアが含まれます。
そして、それらには各々のライセンスが設定されています。
作業としては、地道にこれらを一つ一つ調べて表にしていきます。
このリンクのようなページもありますし、面倒だが楽勝なお仕事だと…私もね、思っていた時期がありましたよ…。
作業を始めてから直ぐに困難に直面しました。
全てが「GPL」だの「BSD」だのの有名なライセンスならまだ良し。
オープンソース・ソフトウェアの数が膨大であることと同時に、そのライセンスも実に多様であることが分かりました。
初めて見るマイナーなライセンスや、古すぎて忘れ去られたライセンス、はたまた、そのソフトウェア開発者が個人で定めたオリジナルなライセンスなどなど…。
会社の法務・知財部門が知りたいのは、ザックリ主に以下の項目でしょう。
1.コピーレフトのライセンスか否か?
2.ライセンス文の掲示が必要かどうか?
3.コピーライト(著作権)の掲示が必要かどうか?
4.それ以外の条件があるかどうか?(「謝辞」の掲示など)
これらに絞って、各々のライセンスを調べていけば良いのですが、こういった法律が絡む文章は極めて難解、かつ曖昧な文言で記述されており、英語力の乏しい私には重労働なのです。
Google先生に翻訳をお願いしても、何やらそれらしいが、よくわからない日本語訳が返ってきます。
ならば、ということで、マイナーなライセンスを含めて一覧でわかりやすく日本語で解説しているようなWebページがないかと検索してみましたが見つからず…。
…う~ん、そういうページがないなら自分で作るかぁ。
というわけで、今後、このブログではオープンソース・ライセンスに関する備忘録を呟くことがあるかもしれません。
いやぁ、コーディングとかではなく地味な仕事なので、調査の結果が誰かの役に立つかも!?というモチベーションが欲しいというのが本音です。
重要だけど、つまらない仕事ってありますよね。
でも大人なんだから「やりたい仕事」と「やるべき仕事」の分別を付けないと…。
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