これは、以下の流れで行われます。
「GNUツールチェーンの導入」では、TOPPERSをビルドする上で必要なコンパイラや、その他のツールのインストールと設定を説明します。
「Cygwinの導入」では、Windows上に仮想UNIX環境を構築し、GNUツールチェーンを動作させる環境の構築を説明します。
「サンプルプロジェクトのビルド」では、動作テストを兼ねて、ここまで構築した開発環境で一度TOPPERSのサンプルプログラムをビルドします。
ビルドしたバイナリを「NUCLEO-F401RE STM32 Nucleo-64」開発ボード(以下、「ターゲット」)に転送、書き込み、およびデバッグするためには、デバッガを使用する必要があります。
今回は、デバッガとして「OpenOCD」を使用します。
「OpenOCDの導入」では、このOpenOCDの取得とビルドをCygwin上で行う方法を説明します。
コーディングやデバッグを快適に行うためにはIDE(統合開発環境)が必要です。
「Eclipseの導入」では、オープンソースのIDEであるEclipseのインストールと、TOPPERSサンプルプロジェクトの登録方法を説明します。
最後に、ここまで構築した開発環境を使用して、ターゲットにTOPPERSサンプルプロジェクトを転送および書き込みを行い、それをデバッグする方法を「サンプルプロジェクトのデバッグ」で説明します。
TOPPERS(プロジェクト)とは?
簡単に言えば、組込みシステム技術と産業の振興を図ることを目的としたNPO法人です。
詳しくは、こちらを参照してください。
TOPPERS/ASPカーネルとは?
簡単に言えば、TOPPERSプロジェクトが開発したμITRON4.0仕様のリアルタイムOSです。
詳しくは、こちらを参照してください。
ターゲットについて
この例では、「NUCLEO-F401RE STM32 Nucleo-64」開発ボードを使用しますが、他のSTM32系の評価ボードでも概ね同様の手順でTOPPERS/ASPカーネルを動かすことができます。
この型番の開発ボードが一番入手がし易いと思います。
(2022年8月現在、秋月電子さんで2,200円)
お金が掛かるのはこれだけです。
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